AfterEffectsのエクスプレッションエラーについての備忘録です。自身で作成していない支給データやテンプレートなどを使用してると思いもしないエラーが起こります。その一部をまとめてみました。
エクスプレッションエンジンの違いによるエラー

上記のように『「style」という名前のプロパティまたはメソッドが見つからない〜』などのエラーメッセージが表示されることがあります。スクリプトに間違えがあるようには思えなかったので、他の原因を探していたところ…
まさかのエクスプレッションのエンジンの違いによるものでした。

設定場所は「ファイル」→「プロジェクト設定」の「エクスプレッション」タブを選択します。
エクスプレッションエンジンが「以前のExtendScript」になっていたので「JavaScript」に設定します。

これだけでエラーが全て解消されました!知っていれば一瞬で解決できる内容ですが知らないと沼ります。

いろいろ調べてみると『エクスプレッションエンジンが以前のものになっています』などのエラーメッセージが表示される場合もあるようですね。その場合も同様のやり方で解決できるみたいです。
英語版のエクスプレッションによるエラー

上記のようにエクスプレッションで「プロパティまたはメソッドが見つからない」と表示される場合、大体が英語版のエクスプレッションを使用して作られていることが多いです。
解決方法は、英語版で開けば問題ありません。
日本語版で使用したい場合は名前を変えてあげる必要があります。

上記の場合、クラス「Effect」の「Color」という名前のプロパティが見つからない…というエラーなので

.effect("Color Text")("Color")を.effect("Color Text")("カラー")に修正してあげればOKです。

英語版のエフェクトは“Color”ですが日本語版では塗り→“カラー”になるため、スクリプトでも名前を変えてあげなければなりません。
プラグインを使用する

今回は数十個だったので手作業で終えましたが、数百個ある場合はさすがに諦めたくなります。その場合は「ExpressionUniversalizer 4」というプラグインがあるので使用した方が良いかも知れません。
Flashback Japanやaescript+aepluginsなどで購入出来ます。
一度、英語版で起動する必要がありますがプラグインの使い方は簡単です。適用後は、エクスプレッションがユニバーサル化されているため、日本語版で開いてもエラーが表示されることなくプロジェクトを開いて編集することができます。
英語版の起動方法【Macの場合】
テキストエディットで新規書類を作成し、中身は何も入力しないまま「ファイル」→「保存」。「ae_force_english.txt」というファイル名で保存。「書類」ファルダに出来たファイルを移動。ファイルを消せば日本語版で普通に起動できます。
英語版の起動方法【Windowsの場合】
デスクトップ上またはファイル作成できる場所で「右クリック」→「新規作成」→「テキストドキュメント」。「ae_force_english.txt」というファイル名で作成します。「マイドキュメント」ファルダに出来たファイルを移動します。ファイルを消せば日本語版で普通に起動できます。
この記事について
当記事は「AfterEffects 備忘録_003 エクスプレッションエラーについて」解説しました。
初めのうちはエラーが出るとかなり焦りますが、落ち着いて調べてみることで大半は解決できます。当記事もお役に立てれば幸いです。
他のAfterEffects備忘録は下記になります。ぜひ参考にしてみてください。