特別なスキルを持っていなくても副業は行えます。しかし、スキルがなくてもできる仕事は単純労働、低単価なものが多く、特別なスキルを持っている人ほど周りからは重宝され、収入も高くなります。
あなたの得意分野をさらに開拓したり、新たな分野にチャレンジしたりと自分を磨くことで自信がもて、自然と周りに人や仕事が集まってくるでしょう。
副業に役に立つスキルとは?

社会人が副業スキルを身につけるには、本業と関連したスキルを目指す方が上達も早く、身につけた内容も本業に活かせるのでおすすめです。また、時間はかかりますが、本業には出来なかったものの、興味があったり趣味で行っている分野を目指し、後々の転職へ繋げるという考え方もあります。
❶イラスト制作
子供のころからイラストを描くのが好きな人にとっては趣味と実益を兼ねた副業になります。
余談ですが、当ブログのアイコンもココナラでイラストを描いていただきました。
オリジナルのイラスト作成の依頼を受けるだけではなく、描いたイラストをネット販売すればDLされるたびに自動で稼ぐことも可能です。
❷ライティング
パソコン1台あれば、特別なソフトは不必要で、その取り組みやすさから初心者にも人気が高い副業です。そのため若干の値崩れはしていますが、身につければご自身のブログなどにも活かすことが出来ます。
また、オンラインスクールなどを利用すれば、ライティングの基礎を身につけることは出来ます。
身につけたスキルをもとに、クラウドソーシングサービスに登録をしましょう。ライティングの仕事は数も多く比較的すぐに見つかります。まずは実績作りのつもりで低価格の案件から行いましょう。
❸プログラミング
プログラミングの需要は年々高まり、魅力的なスキルに見えますが、初心者が始めるには難易度が高く、他のスキルと比べ身につけるまでに時間がかかります。
途中で挫折しないためにもスクールに通うのが一番ですが、費用や時間を考えオンライン学習という選択肢もあります。通学、オンライン学習のどちらケースにしても、実際に手を動かしながら学べ、質疑応答がスムーズに行える仕組みのスクールを選びましょう。
❹Webデザイン
すでにWordpressなどを使って、ご自身のブログなどを書かれている方は始めやすいと思います。とはいえ専門的な技術を伴うものなので、スクールなどで基礎はしっかりと学ぶ必要があります。
デザインに正解というものはありませんが、基本的は色彩やレイアウトは身につけなければなりません。さらに経験から感覚的なところを磨く必要もあるため、他の副業と比べ、初心者が収益化するためには時間は必要です。
❺動画制作
近年、YouTubeやARなど動画を必要とするコンテンツが増えています。撮った動画をつなぎ合わせるのであれば誰でも出来ますが、文字要素やアニメーションなどを加え、分かりやすく視聴者に伝えることが大切です。
写真編集やグラフィックデザインを行っていた方や、映像に興味のある方であれば入りやすい分野です。
動画の技術を学ぶためには、Webデザインなどと同じく、スクールやオンライン学習が必要になります。さらに動画制作の場合、ある程度スペックの高いパソコン必要な点と、数種類のソフトを使いこなす必要があります。

❻コンサルティング
コンサルティングは初心者には難しそうに見えますが、コンサルティングの仕事は、「経営の売上や戦略」などの難しい内容だけではなく、身の回り小さな悩みを解決することも仕事になります。スクールなどでしっかりと基礎知識を固めれば、初心者でも副業にすることは可能です。
また、コンサルティングは特に資格を必要としていませんが、「MBA」や「キャリアコンサルタント」「PMP」「フィナンシャルプランナー」など、持っていた方が有利な資格もあります。
あなたが目指すコンサルタントの分野に合わせて、副業とともに資格取得も目指しましょう。
副業スキルの身につけ方

スキルを身につけるには、学ぶための時間とお金は必要です。学ぶために必要な時間は身につけたいスキルにより異なりますが、数ヶ月から数年は見ておいた方が良いでしょう。
身につけたスキルは一生モノと考えれば短い期間ですが、成果が出るまでに時間がかかるため「思い立ったが吉日」で、すぐに実行に移しましょう。
スクールに通う
定額制で講座受け放題のスクールや女性向けのスクール、副業専門のスクールまで様々なスクールを選ぶことが出来ます。
実際に通われている方も10代〜60代と幅広く、同じ目標に向かって頑張っている人が身近にいてるため、励みにもなり、講座修了後のネットワークにも繋がります。
分からないところはすぐに聞くことが出来て、講座修了後、案件を取るためのコツや営業、ブランディングのポイントも学べます。デメリットは初期投資の費用。
オンライン学習で学ぶ
オンライン学習はネットを使って、パソコンやタブレット、スマートフォンなどで授業を受けることが出来ます。特徴としては場所や時間を選ばず、何度でも同じ授業を繰り返し受けることが出来るので、聞き漏れもなく自分のペースで授業を受けることが出来ます。
オンライン学習は大きく分けると「オンデマンド」で行われる授業と「ライブ」で行われる授業があります。
「オンデマンド」はすでに収録されている動画を視聴するので自分の好きなタイミングで授業が受けられます。
「ライブ」は文字通りネットを通して受けるグループ授業で、教室で受けているかのようなライブ感が味わえます。
メリット
- 時間や場所を選ばず自分のタイミングで受講できる
- 繰り返し何度も視聴できる
- 感染症防止になる
- 交通費がかからない
- 教室が必要としないため受講料が安い
- 近くにスクールの無い遠方の方でも受講できる
デメリット
- 受け身の授業にためモチベーションの管理が必要
- 通信環境に左右される
- 受講方法に慣れていない
独学で学ぶ
あまりおすすめしない方法ですが、ちょっとした技であれば、ネット検索やYouTubeなどで解説されているので身につけることは可能です。
しかし、副業で稼ぐためのスキルとなるとそれだけでは難しく時間もかかります。また、何か分からないことがあっても検索のみでは解決出来ない問題も多々あります。
技能を身につけたことによる効果

スキルを身につけたり、資格を取得すると副業に有利なだけではなく、人生の選択肢が増え、自分に自信が持てるようになります。将来的に副業を本業にしたい方やフリーランス志望の方などは、夢をかなえるための第一歩となります。
メリット
- 趣味や好きなことを仕事にできる
- 独立や再就職にも役に立つ
- 副業で習得したことを本業に活かせる
- 人生の選択肢が増える
デメリット
- プライベートの時間が少なくなる
- 自己投資に費用がかかる
副業を行う前に確認すること

昨今の大手企業の副業の解禁や、2018年1月に改定された厚生労働省によるモデル就業規則が、副業・兼業を「原則禁止から原則容認へ」と大きく方向転換され大きな話題となりました。
しかし、公務員や中小企業などでは、副業・兼業を禁止しているところも多いのが現実です。
会社の就業規則の確認や、副業を始めた際のシミュレーションを行い本業に支障がないか、睡眠時間は確保できるかなどを事前に確認しましょう。
❶会社(本業)の就業規則を確認する
まずは会社の就業規則を確認しましょう。本来NGではあるが特別に許可をもらう「許可性」や、要件を満たしていれば、基本的に受理される「届出性」などの場合もあります。
また「届出性」の場合、会社は厚生労働省が作成している「モデル就業規則」に則って、副業の内容を確認することが多いようです。
第14章 副業・兼業
厚生労働省 モデル就業規則
(副業・兼業)
第68条 労働者は、勤務時間外において、他の会社等の業務に従事することができる。
2 会社は、労働者からの前項の業務に従事する旨の届出に基づき、当該労働者が当該
業務に従事することにより次の各号のいずれかに該当する場合には、これを禁止又は
制限することができる。
① 労務提供上の支障がある場合
② 企業秘密が漏洩する場合
③ 会社の名誉や信用を損なう行為や、信頼関係を破壊する行為がある場合
④ 競業により、企業の利益を害する場合
❷無理なく続けられる副業であるか
人にはそれぞれ特性があります。例えば、文章の作成があまり好きではない人がライティングを副業にしたり、根気のない人がブログを始めたりと目先の収入などで副業を選んでしまった場合、その副業が自分に合わず苦しみながら行うことになります。
副業は自分のやりたいこと、得意なことをもとに始めましょう。そこまで「好き」と言えるものがない人は「嫌いではない・・・」でも良いと思います。興味があれば続けられだんだんと「好き」に変わってきます。
❸副業に割り当てられる時間を考える
1日24時間と時間は限られています。本業と睡眠時間は必須として、残りのプライベートな時間をどこまで副業に割り当てるかを考えます。平日に何日働くか?土日のみにするか?など、無理のないワークスケジュールを立てましょう。
❹自分のレベルと案件レベル
ネットやSNS等で「月000万円稼いだ!」などの言葉を聞くと、大きな仕事をこなそうとしてしまいますが、まずは自分のレベルに合った小さな仕事を数多くこなしましょう。
大きな仕事は毎年あるとは限りません。初心者の方は数多くの小さな仕事をこなして、多くのクライアントと取引をして母数を増やすことを目標とします。二年目以降は、クライアントに営業などをしてリピーターを獲得する刈り入れ時期になります。
無理をせず「自分のレベル」と「案件レベル」を平衡に上げていくことが大切です。
❺確定申告が必要になる
会社員の方はこれまで、会社が年末調整という形で所得税の精算をおこなっていたので、個人で確定申告をする必要はありませんでした。しかし、副業で年間所得が20万円を超えると確定申告が必要になります。
アルバイトやパートなどの「給料所得」でない場合、「収入」から「諸経費」を引いた金額が「所得」になります。
「20万円(収入)-2万円(諸経費)=18万円」の場合は18万円が所得になるので確定申告の必要はありません。