副業を始める際、多くの人が迷うのが「直クライアント」と「制作会社経由」のどちらで案件を取るべきか。それぞれの方法に違いがあり、どちらが「お得」なのか、メリット・デメリットなどの情報も加えて詳しく解説していきます。(今回の記事では動画制作者を例として考えますが他の業種でも参考になると思います)
交渉や条件設定も全部自分自身で行いたい方や、営業の手間を省きたい方など様々な考え方はありますが、この記事を通じてベストな働き方が見つかれば幸いです。
直クライアントのメリット・デメリット
直クライアント(事業会社)とは、自分で直接企業や個人から仕事を受注する方法です。交渉や条件設定も自分自身で行い、報酬も直接受け取るため、高収入が期待できます。ただし、営業や契約、トラブル対応など、クリエイター自身がビジネス面の対応をすべて行う必要があります。
直クライアントのメリット
- 報酬が高くなりやすい:中間マージンがないため、契約額がそのまま手元に入る。
- 自由度が高い:直接クライアントと交渉できるため、条件や納期に関する調整がしやすい。
- 自己ブランディングが可能:クライアントと信頼関係を築ければ、リピート案件が期待できる。
直クライアントのデメリット
- クライアントの知識不足:制作業務を全く知らないため、無理な修正が発生する場合がある。
- トラブル対応:契約内容や支払い遅延など、ビジネス面でのリスクが伴う。
- 事務作業の負担:見積もり作成や契約書締結など、事務的な業務が発生する。
制作会社経由のメリット・デメリット
制作会社やエージェンシーを経由して案件を受注する方法です。この場合、制作会社がクライアントと交渉し、案件をクリエイターに割り振るため、営業の手間が省けます。また、契約や支払いなどの事務手続きも制作会社が対応してくれるため、クリエイティブな作業に集中できる利点がありますが、その分、報酬が低くなることが一般的です。
制作会社経由のメリット
- 営業がいらない:自分で営業する必要がなく、制作会社が案件を提供してくれる。
- 事務作業が減る:契約や支払い管理など、事務的な業務を制作会社が代行してくれる。
- 安心感:信頼できる制作会社を通じて仕事をするため、クライアントとのトラブルが少ない。
制作会社経由のデメリット
- 報酬が低くなる:制作会社が中間に入るため、手元に入る金額が少なくなる。
- クリエイティブな自由度が制限される:制作会社の指示に従うことが多く、自由な発想が制約される場合がある。
- クライアントとの直接交渉が難しい:フィードバックや要求の調整が制作会社を介するため、コミュニケーションが複雑化する。
あなたの向き不向きは?
今回は、動画制作を例に説明していますが、一定の分野の仕事を行いたい方や、色々な分野の仕事に携わりたい方など分野で選ぶ方法や、1つの作業に集中したい方や、一人で完結させたい方など働き方で選ぶことも出来ます。
直クライアントに向いているタイプ
事業会社(クライアント)からの業務は、当然ですが、クライアントの業態に関わる仕事のみの場合が多いようです。また、動画制作の仕事で言えば、企画・撮影から編集作業までマルチにこなせる人物が優先されます。
対象イメージ:ビデオグラファー
制作会社経由に向いているタイプ
制作会社(広告代理店)からの業務は食品や化粧品、車など様々案件に対応する必要があります。しかし、求められるのは撮影やモーショングラフィックスなど各分野の専門性です。ハイレベルな技術を求められますが、与えられた分野以外のことはしなくて良いのでクリエイティブな作業に集中できます。
対象イメージ:モーションデザイナーなど
この記事のまとめ
今回は「副業案件は直クライアントと制作会社どっちがお得?違いを解説!」について解説しました。
動画制作の話になりますが、近年では大手企業も制作会社を通さずに直接アプローチをかけてくることもあるので、収入の面のみを考えれば、直クライアントの方が良いとなります。
しかし、制作会社経由の仕事の場合は、提案がひっくり返ったり、大幅な修正などはまずありません。そういった意味では効率的に量をこなすことも可能です。
結局は、「1〜10まで幅広く携わりたいか?」「1つの仕事を集中して行いたいか?」など、あなたの好みで選ぶことになります。